今月19日より開催される西南学院大学博物館の秋季特別展
「キリシタン考古学の世界―今日に甦る祈りとさけび―」展に
天草市の資料が展示されることとなりました。

近年の考古学の世界では「キリシタン考古学」が大きなブームになっています。
大分市(キリシタン大名大友宗麟のお膝元の豊後府内遺跡)や南島原市
(天草島原の乱の激戦地である原城跡)などから多くのキリシタン遺物が発掘されています。
西南学院大学博物館の今回の特別展は、こうしたキリシタン遺物や関係する考古資料を
一度に会するとても貴重な内容となっており、天草市からも多数の資料・遺物を出展する予定です。
中でも天草ロザリオ館が収蔵し、今回出展するメダイ(信者が信仰のよりどころとしていたメダル)は
福岡市の博多遺跡で出土した同じ型の鋳型(鋳造のときに用いる型枠)と初めて同時に展示される
大変貴重な機会となっております。

詳細は以下の通りです。

●会期:平成24年10月19日(金)~12月15日(土)
●時間:午前10時~午後6時(入館は午後5時半まで)
     ※日曜日が休館日です。
●入館料:無料
●会場:西南学院大学博物館 特別展室
     〒814-8511 福岡市早良区西新3丁目13番1号
     電話…092-823-4785
     FAX …092-823-4786

●主催:西南学院大学博物館
●共催:一般社団法人日本考古学協会

なお、特別展に関連して公開講座も開催されるそうです。
<第12回 特別展関連講演会>
◆期日:2012年11月17日(土)
◆時間:14:00~16:00
◆会場:西南学院大学博物館2階講堂
◆事前予約不要・入場無料

講師と講演題目
安髙啓明氏 (西南学院大学博物館学芸員)
「キリシタン考古学の世界」

大石一久氏 (長崎歴史文化博物館研究グループリーダー)
「日本におけるキリシタン墓碑の様相―特に墓碑の編年と分布について」

松本慎二氏 (南島原市教育委員会文化財課課長)
「原城出土のキリシタン資料」

そのほか詳しいことは西南学院大学博物館ホームページ(http://www.seinan-gu.ac.jp/museum/index.html)をご覧ください!
2012年10月16日更新