9月9日の金曜日に天草市立本渡歴史民俗資料館で
「くまもと自然と文化の学芸員」養成講座の第4回目講義が行われました。
早いものでもう4回目です。
今回は資料館における写真撮影をテーマに、
午前中講義、午後実習というスケジュールで行われました。
撮影する被写体は館蔵の資料です。
お皿とか美術品だとか古記録だとか、そういうモノです。
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今回の講師は熊本大学准教授の岩崎竹彦先生です。
先生は昔、とある自治体の博物館で学芸員をされていた方で、
専門は民俗学や民具学、博物館学です。
現在は熊大で学芸員志望の学生たちを指導されています。
「せ」が院生時代にお世話になった方でもあります。
(今でもお世話になっている、といったほうが正しいか。)
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今回も班ごとに別れての活動になりました。
資料館2階研修室内(先月まで企画展をしていたところです)で行いました。
奥の左側の男性はいつもの熊本県文化企画課の方です。
その隣、白いポロシャツを着た長髪の男性が岩崎先生です。
午前中は講義。
博物館資料の取り扱いから、資料写真の撮影について、またカメラの基本的な扱い方
などなどを解説のプリントなどを用いて行われました。
カメラははっきり言って専門用語が多い分野です。
「せ」も「一応は」理屈とかはわかっているのですが、
ごくたまに感度と絞りとシャッタースピードの関係で頭が「?」になることがあります。
今回の受講者の皆さんもあまりカメラを使ったことがないという方が多かったこともあり
ちょっと大変そうでした。
午後は実習。
実際にカメラと外部発光のストロボを用いての撮影です。
皆さん試行錯誤されながら取り組んでました。
資料撮影で気を使うのは「ライティング」です。
すなわちどの向きからどのくらいの光をあてるのかを考えることです。
この試行錯誤の段階が楽しかったりするわけですが…。
資料のライティングでは、撮影時に影ができないようにすることや
反対に資料自体にテカリが出ないようにするなど、いろいろ気を使います。
デジタルになって撮り直しが可能になったので、気軽にテスト撮影もできるのですが
フィルム時代は本当に大変だったんだろうなと思います。
テカリとかが出ないようにするための工夫としては、
・ライトにトレーシングペーパーをかけて光量を調節する
・レフ板(光を反射させる板)を使う
・天井などにあえて光を飛ばしてバウンスさせる
・ストロボの数を増やして撮影する
・(特に漆製品などで)黒い紙にレンズだけ通る穴を開けて、カメラを覆う
…などなど。
1枚の写真を作るまで、実は結構大変です。
(NikonD80+Ai AF Nikorr 50mmf1.8D(F10)/ISO 800/SS Auto/SB-600使用)
↑これは今回の講座前の別日に私がテストとして撮影したものです。
外付けのストロボ(今回使ったような大型ではなく、小さいもの)と
室内の明かり、そして外からの光をどうにかコントロールしてこんな感じになりました。
もう少し絞ればよかったかなー。
蛍光灯をつけているため、内部がてかっているのがよく分かるかと思います。
こうならないように2灯の外部ストロボを使ったり、あーだこーだと考えるわけです。
(NikonD40X+AF-S DX Nikkor 18-55mmf/3.5-5.6G(48mm,F20)/
ISO 400/SS 1/60 /外付けストロボ使用)
↑これは講座当日の昼休み、セッティング段階で撮影したものです。
カメラ、レンズなど環境が変わってますが、だいたいこんな感じです。
今回は大型ストロボ1灯を左上から照らしているので、その影が右に出ています。
また室内の蛍光灯を全て消しているので、1枚目に比べて内部のテカリが少ないです。
ただし、ストロボ自体の光は写っています。
今度はこれをどうにかしよう、なるべく影も出さないようにしよう、とまぁ
あれやこれやと工夫していくわけございます。
最後に、受講者の皆さんが撮影した写真をプロジェクタに投影して
みんなで見ながら先生が講評をしていきました。
講評後、写真を取ることの大切さ、特に日常の生活風景、
例えば「今日何を食べたか」を写真で残していくことの重要性について簡単に説明がありました。
案外、年中行事とかの時の食べ物についてはわかるんだけど、
日常普段何を食べているのか、食べていたのかということは残っていない。
これでは30年後の人たちに我々がどういう生活をしていたかが伝わらない。
そうならないためにも、記録することの大切さをしって欲しい、という内容でした。
これ、資料館でも取り組もうかな…『「せ」の今日何食べた』ブログ、みたいな感じで。
そういや、そんな名前の漫画があったような。
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今回撮影したデータは、参加者の皆さんに紙焼きした形でお渡しすることになると思います。
今、「せ」が整理とかそういうことをしていますので、しばしお待ちください。
次回もまた午前講義、午後実習という形になります。
次回のテーマは「金石文の拓本を作る」というものです。
これ、私もやったことがないので非常に楽しみです。
次回も場所は本渡歴史民俗資料館ですので、お間違いの無いよう、
また時間の間違いが無いようお気をつけ下さい。