資料館の仕事について、簡単な説明をします。

■資料館の仕事には何があるのか?

ぱっと見ただけだと
「ただ展示物を器用にならべるだけのお仕事」
に見えなくもない資料館の仕事。
しかし、いくつかに分けることができます。

①保存・管理
②調査・研究
③展示
④教育普及


この4本柱が資料館の主な仕事です。

①保存・管理って?
資料館は現代の蔵と言いかえることもできます。
昔の道具などが入っているだけの蔵と取られるかもしれませんが
そうではなく、次の世代に引き継ぐ必要があるものが入っているのです。
それらを無くしたり壊したりしないようにするのが資料館の第一の仕事です。
ちゃんと何がどこにあるのかを分かるようにする…というのが本来なのですが、
資料は増え続ける一方なので難しいところがあります。
また、虫に食われないように、黴にやられないようにしていくことも大事な仕事です。

②調査・研究って?
これは字のごとく、資料に対して調査や研究をしていくことです。
資料は単体で存在しているように見えるのですが、
調査・研究をすることによって、その資料が持つ背景までも知ることができます。
すると、昔の人たちがどのような生活をしていたのかが分かるのです。
生活だけでなく、文化の様子なども分かってきます。

③展示って?
これも字のごとく、ものを飾ることです。
たんに並べるのではなく、どうすればわかりやすく飾れるのか、
どうすれば見て欲しい部分をちゃんと見せることができるのか、
いろいろ考えながらやっていく作業です。
ある意味「センス」が問われる部分でもあります。
ここではものだけでなく、キャプション・解説もあわせて考えなければならず、
資料館の仕事の花形であると同時に一番気を遣うところでもあります。

④教育普及って?
②調査研究でわかったことを、たくさんの人たちに知ってもらうようにすることです。
講座やワークショップ、研究雑誌の刊行などで行います。
現在、本渡歴史民俗資料館では講座などは行っておりませんが
時期や準備ができ次第行おうと思います。
その際は告知いたしますので、多数の皆様のご参加をお待ちしております。

このほかにも細々とした仕事はあるのですが、
大まかにすると以上のようなものになります。
これらの仕事を中心になって進めるのが
学芸員(がくげいいん)
と呼ばれる人たちです。