最近は茂木根の海水浴場によく出没する資料館「せ」です。
といっても泳ぐのではなく、カメラ持ってぶらぶら浜を歩いたり
ぼけーっと海を眺めているのが中心です。
海が透明でとてもきれいなので、ついつい何度も行ってしまいます。
はてさて。

これが現在「触れる展示」として展示してある昔の道具類です。
食事に関するものを選んでみました。
んで。
これらを展示したら想定外のことが起きました。
小学生を想定して置いていたのですが、当の彼らは見向きもせず
むしろ団体でやってくる高齢者の方々が足を止めて
場合によっては10分近くなにやら話し込んでいるのです。
中間の世代(20代~50代くらい)の方は一応目をとめることはあっても
「触ってみよう」ということはしない方が多いです。
ただ眺めておしまい、2階へ進む、という感じです。
足を止めた高齢者の方々が何を話しているのかを
事務室からこっそり聞き耳を立ててみると、
どうもこれらの道具に関する思い出話が多いようです。
「これより大きい鍋でたくさんを一度に煮ていた」とか
「鉄鍋は(できる料理が)うまかもんなぁ」とか
「囲炉裏に鍋が下がっていた」とか
「もっと大きなハガマだった」とか…いろいろ。
一番驚いたのは「(米の炊けた)においがまだ残っている!」と
言われた方がおられたことでした。
昔のことを思い出していくうちに、においのことまで思い出して
目の前の道具からのにおいだと錯覚されたのかもしれませんが、
道具一つからそこまで引き出せるのか、と展示を仕掛けた当人も
驚きました。こういう道具は探せばもっとあるかもしれません。
しかも一人の人が言うのではなく、数人で「ああだった、こうだった」
なんて話が盛り上がっているところを目にします。
世代が近い人たちで構成された団体だからこそそうなるのかもしれません。
またよく観察してみると、男性よりも女性の方が盛り上がっているようです。
しかし一方で、枡はそんなに話は盛り上がっていないようです。
手がハガマや鍋に向かうのに対して、枡はあまり触られていないみたいです。
適している道具とそうでない道具とがあるようです。
これも今後展示する道具を替えてみて、調べてみようかと思います。
そしてもう一つの課題としては、当初対象としていた小学生たちに
いかにして注目してもらうか、道具を触ってもらうかを考えてみようと思います。
来月は何を置いてみようかな。